2006-01-26から1日間の記事一覧

2人だけの科学部(その3)

むっつりと押し黙っていた雪城さんが突然笑い声をあげた。くすくすという忍び笑いだったが、同時にその笑いになんともいえない彼女の暗い愉悦を感じる。ほっそりした指で隠したくちびるがなんとはなし、性的なものを連想させた。 その猥雑さ、後ろ暗さは悲し…