うだつのあがらない場末のボクサーだった俺は突然世界チャンピオンのタイトルマッチの相手に指名される。所属するジムの向かいのペットショップに勤めている雪城さん。
 いろいろあって15ラウンドをチャンプと互角に打ち合い、判定で敗れる。予想外の健闘、リング上の俺にマスコミ殺到。レポーターの質問を無視して、彼女の名を叫び続ける俺。
「雪城さん!」
「15ラウンド戦ってどんな感想をお持ちですか」「再試合を」
「そんなもの知るか、もう十分に戦った。雪城さん!」
「雪城さん、雪城さん!」
 人を掻き分けてリングにたどり着く雪城さん。俺と抱き合う。「愛してる」「俺もだ、愛している」(はしょりすぎ)
 
 ロッキー4の駄作っぷりは改めて異常。あのロボとか。ラストのせりふとか。トレーニング中にあのテーマが流れないのも大幅減点。ドルフ・ラングレンが出てなかったらどうなってたんだ。俺の中ではロッキーはアポロ戦のあとリターンマッチをすることもなく、エイドリアンとフィラデルフィアの街の片隅でごく普通の家庭をもち、貧しいながらも幸せに暮らした。