大宇宙雪城帝國

 西暦2008年、なぎさに捨てられたショックと小学生時代のロリータビデオ出演暴露がきっかけで雪城さんは初代銀河帝国皇帝・兼帝國宰相兼大統領を自称、銀河系宇宙へと打って出た!
 背後にはドツクゾーンの魔の手やジャアクキング様の暗躍があったが、雪城さん改め雪城ほのか一世銀河皇帝はそうした陰謀勢力ですらも利用し、宇宙を支配することに成功したのだ。2006年恒星間航行技術の開発に成功すると、2007年には太陽系を中心とした半径5000光年を支配するに至った。無論その殆どが茫漠たる暗黒の宇宙空間であるがそれでも配下に15の有人星系と1000を越える資源惑星を従える様はまるでデスラー総統
 そして上記のように2008年にはシリウス星系に遷都を宣言、銀河帝國皇帝の座を手に入れたのである。
 
 何故雪城さんがこのような暴挙に出たのか自分には理解できない。ただ、皇帝におさまった雪城さんは即座に「青年男子家畜法」を制定し人類社会全ての男性を奴隷とした。また美墨なぎさは特一級思想犯罪者として指名手配されたがつかまってはいない。なんでも藤村に思いを寄せることが思想的には拙いらしい。特一級思想犯。最高刑は「雪城特製無間地獄マシーン」である。そのおぞましさはそれを生み出した科学技術庁長官をして辞任に追い込み隠遁生活を送らせるほどであった。

 思想犯は三親等にまでさかのぼって適用されるため、なぎさの家族は即刻処罰された。母親のみ情状を酌量して死刑。父と弟は「雪城さん特製チンコマシーンの刑」に処せられた。この刑罰は、磔にされた男子の股間に丁度あたるように調整された護謨ベラを毎分20回転で鞭のようにしならせて男性器にたたきつける機材を用いておこなれるもので、その責め苦は延々20年間に及ぶ。その間点滴で栄養を与えられ、脳は精神賦活剤で正常に保たれる為、長期にわたって男性器の破壊の恐怖を受けつづけ無ければならないというものだ。雪城さんはこの刑罰を好み、手が空いたときには処刑場へ赴いて刑の執行状況を見守るのだ。
 
 特殊硬化透明装甲ごしに聞こえる男たちのこの世の終りのような悲鳴を聞きながら雪城さんは自慰にふける…。

 自慰といっても器具を用いている。
 器具、と称してはいるがそれは生体部品であり、部品というのは大宇宙雪城帝國での呼び方であって我々の尺度から言えばそれはヒトというのが適切であろう。
 徹底した男性蔑視、恋愛感情の禁止、男女の交合への嫌悪などが大宇宙雪城帝國の根幹であり、法であり秩序だった。