しかし茜は業の深い女だ。なんというか15歳位までまっすぐ育ってきたのにある日を境にぽっきり折れてしまった感じで。本当なら心優しい子に育っていたはずなのに、っていう。んで狂ってて。壊れてて。でも普段どおりにも生活できてるっていう異常性というか。執着というか執念というか。もうごちゃごちゃですよ。
 人間というのは論理的でもないしヘンなところに引っかかってしまうものだと思う。人間ってしょうもない生き物だというか。リアリティはかけらもないけれども俺も病んでるからなんかそういう茜の業の深いところに惹かれてしまう。共感してしまうんでしょうか。
 だめだ、何かいているのかわかんない。