あさって、会うことができるって聞かされたよ。なんだかどきどきして眠れないよ。あんまり長い時間は無理なようだけれども、時間一杯お話しよう。病院の中にはいるのも初めてなので緊張するなあ。
 なんだかたった2ヶ月ほどのことなのに、本当にずいぶんと長いことあっていないような気がするよ.僕は相変わらずなのだけれども、ともよちゃんは元気?いや、手紙で何度もやり取りはしているんだけれどもやはりあっていないと、実感が湧かなくて。ちょっと雰囲気が変わってたりしたらどうしようかな、なんてね。きっと顔をみると安心するんだろうなあ。
 お薬って教えてもらえないんだね。通院のときは細かく一種類ごとに効果とかが書いた紙をもらえたのにね。でもここはお医者さんのことを信頼して、おとなしく飲んでおいてください。君に言うまでもないけれども。
 
 僕のほうは相変わらず平日は二勤一休で筋トレ、休日はスポーツって感じで、大体体動かしてばかり。大分昔の体力に戻ってきたよ。筋トレは左足をいためていたので10日くらい大事を取って下半身のトレを抑えてきたけれど、昨日から再開した。恐る恐る低重量からスタート。また地道に頑張ることにするよ。
 
 利佳ちゃん、やっぱり心配だね。ともよちゃんも大変なんだから先ずは自分のこと…なんていいたいところだけれど、きっと君は受け入れないんだろうな。うん、いくらでもいっしょに悩んであげてください。ともよちゃんの気が済むまで。
 でも、すこし嫌なことを言ってしまうようだけれど、彼女を救おうとしたり救えるともしともよちゃんが考えているのなら、それは無理なんじゃないかと思う。きっとそれは友達の役目じゃないし、彼女自身の問題でしかないと思うから。かといってともよちゃんがまったくの無力というわけでもないけれど、結局できることってほんの少しの手助けでしかないんだよ。僕が君にできることもそうだったように。彼女が自分で立ち上がれる、そうして現実と向かい合えることを期待します。
 
 利佳ちゃんのことは僕も気になるけれども、とりあえず君は順調に回復しているようで、そちらに関しては安心しています。他人を思いやることができるのは、やはり君のいいところだと思うので、本当なら自分第一って言い聞かせたいところなんだけれども、あえて止めることはしません。どうか、精一杯心配してあげてください.力になってあげてください。そうすることがともよちゃんらしいと思います。
 
 
 話は変わるけれども、泳ぎに行く話。実は遠慮しなくても僕自身が久々に遠出したいというのもあって。それに君と一緒ならとても楽しいだろうから。まあ、夏に海水浴に行くのは、それはそれで行こうよ。とにかく退院したら一杯いろんなところへ行くからね。つれまわしてあげるんだから。覚悟しといてよ。