「うーむ、2.7N・mか・・・」
「ありえない…」
 狂都機械工具のトルクレンチを改造して作った膣圧系をなぎさの胎内から引き抜く。
 ずっぽりはまっていたそれは、少し血の混じった粘液を引いていた。俺はいったんなぎ さから離れると、地下室の片隅のパソコンにデータを入力した。
「ああー、やっぱりオムロソの膣圧計買いなおしときゃよかったなぁ〜。自分で自作でき ると思ったんだけど、やっぱりおんなじ工具じゃないと信頼性が無いよ!アニメキャラの 膣圧の測りすぎで壊れるなんて思わなかったよ。だってさ、いくらなんでもキュアブラックの膣圧がスイートミントより低いなんて…ねえ?」
 コンクリートうちっぱなしの床に、スパッツをはだけられ下腹部もあらわに横たわるなぎ さ。呼吸が荒く、顔は涙と汗と精液でグチャグチャ。汚らしいなあ、もう。
「なぎさ?」
「……」
「返事しないと再計測だよ?」
「あ、アハハハハハ」

 駄目だ、壊れた。大小便を垂れ流して笑い続けるなぎさ。臭いのは靴下だけにしとけっての。
 なぎさを放置して、俺は部屋の奥に縛って転がしておいたコテコテフリルの白い衣装の女の子のほうを向いた。
「えーと、じゃ、雪城さん?」
「ムーッ!ムーッ!」
 猿轡のためうなることしか出来ない雪城さん。
「雪城さんには特別に、俺の遺伝子も入れてあげるね!」
 俺はチャックを下ろすとチンポを引っ張りだし、第一チンポ汁を自作膣圧計に擦り付けた。
「ムーッ!ムーッ!ムーッ!」
 顔真っ赤の雪城さん。これじゃキュアホワイトじゃなくてキュアレッドじゃん。







 会社帰り、雪城さんと一緒の電車になった。暫く話していると雪城さんが なにやらリップスティックのようなものを制服のポケットから取り出した。
 唇が乾燥するのかなあ、などと思っているといきなりそのスティックを鼻 にもっていき、くんかくんかとかぎだした。とたん、雪城さんは目をぱちぱ ちさせて饒舌になる。
「あのねえ、なぎさとこのあいだおふろに一緒に入ったの。なぎさって、すこ うしだけ下唇が厚ぼったいでしょう?なに?よくわからない?ああ、アニメだ と唇まで書き込まれていないですものね。現実のなぎさってそうなの。それ でね、俗説で下唇が厚い人はオマンコの右側のビラビラが大きいって言う じゃない?だからどうなのかなーって、なぎさの足を広げたのよ。え?勿論 嫌がったわよ。でもいつもみたいにもうお注射してあげないって言ったらもう 私の言いなり。で、なぎさのオマンコなんですけど、結局…」
 雪城さん、電車の中でオマンコオマンコって言わないでよ!
「ヤバイよ雪城さん、そんな下ネタ。この間だってチンポミルクとか、一体何 処で覚えてくるの!とにかくヤバイ。すごくヤバイよ!」
「えー、ヤバいとか、なにそれ。駄洒落なのう?」
 あきれたように雪城さんが首をかしげる。かわいいけど、すこしはくちじみて いて、嫌だ。
 雪城さんの持っているリップスティックのようなものを良く見ると、タイ語で ”ヤバ”と書かれていた。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&c2coff=1&q=%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%80%80%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC&lr=
「この間大量に輸入したの。うふふふふ」
 また鼻から何かを嗅ぐ雪城さん。





大麻のことガンジャとかいうと通みたいとか、そういうのってダサいわ」
「おねがいだから雪城さん、麻薬関係から離れてよ」
「なんですって!大麻はとっても地球に優しいのよ!それにアムステルダムじゃ
茶店で売っているし。大麻から取れる油で地球の燃料問題も」
「いや、日本じゃ禁止だし、そんなどこぞの俳優みたいなこと言われても」
「じゃ、ペーパーの話をしましょう」
「なにそれ?大英図書館工作員?」
「アニオタ市ね」
「ゴメンナサイ。なにそれ」
LSD
「だから麻薬とかはやめて」
「でも、私、クスリのことで頭がいっぱいで」
「だからこうして君をベッドに縛り付けて、麻薬に手を出せないようにしているんじゃないか」
「でも」
「うるさいなあ!犯すぞ!」
「いいわ。犯してよ」
「なんだとう!」
「その代わり、ほんの少しだけ、ほんのすこうしだけでいいのう。クスリ頂戴」
「……」
「おねがい、なんでもするからあ」
「……だめだ」
「……」
「ちょっとトイレいかせてくれ」
「なんで?」
「雪城さんを犯すことを考えてしまって、オナニーしたくなった」
「そのために手錠とかしてるんでしょう!禁オナ、まだ6時間しかたってないじゃない!」
「なんでもするから」
「だめ」
「そうしてクリスマスに僕が注射ポンプを、雪城さんがエロ本を買ってくるんだ」
「O・ヘンリーの短編みたいなこというの、やめなさい」
「あー。シャブシャブシャブシャブシャブ」
「雪城さん雪城さん雪城さん雪城さん雪城さん雪城さん」