「猫の頭に紙袋を被せると後ろ向きに歩く」と言うことを聞いて何度も何度も猫に紙袋を被せて遊んでいたのですが、そんな私を嘲笑うかのようにミルフィーユさんは「猫を釘バットで殴ると死ぬ」と言うことを考え付いて何匹も何匹も殺したのです。
 そんなミルフィーユさんがあんなことをしでかしてしまうのは、予測できたことでした。私がトランスバール首都星治安警察特機隊に志願したのは、ミルフィーユさんをこの手で裁きたかったからかもしれません。
 
 



 
素晴らしい!君はキチガイだ!



リンナ・キャラットは内臓が弱く、よくゲロを吐く。
そんなリンナちゃんの背中をやさしく撫でて介抱してあげたい



 ドレミファインバータの軽快な音を奏でつつ走るトランスバール京浜急行。俺は懐のナイフでミルフィーユさんを刺すつもりだった。
 あの女は死の顎からも強運で逃れることができるのだろうか…




 
ゴールドジムトランスバール店にて。
「ランファさんって昔何かやってたの?」
「えっと、空手とか、カンフーとか。アンタだって何かやってたんじゃないの?」
「ああ、俺はですね、アニメ視聴」
「はあ?」
「だからですね、アニメ視聴」
「何いってんのこの変態アニオタロリペドど気違い!お前みたいにだらだら外にも出ず家でごろごろしていて学校ではオドオド、親に対してだけは「部屋にはいんなっつってんだろーが!」とか大声で恫喝する、なんのとりえもなくただ意味もなく太るだけのキモオタ精神病アニメエロゲーオタはキモイから死ね!」
 どうやらランファさんも殺さなくてはならないようだ。


ギャラクシーエンジェル
☆ストーリー
 
 トランスバール皇国軍戦艦「ミルフィーユ・桜葉」号の公用室で俺は後ろ手に縛られていた。目のまえではタクトマイヤーズが率いる男たちの手によって、今まさにミントさんに覚せい剤が打たれようとしている。
「やめろ…!貴様ら、何をする…!」
 俺の叫びにもかかわらず、トランスバール銀河を席巻した合成麻薬水酸化ヒドラジンが無慈悲にもミントさんの上膊部に注入される。俺は注射を受けるミントさんの目がとろりとなり、自らの股間を愛撫してタクトたちに股を開くさまをただ見ていることしか出来なかったのだ…。
 このままではミントさんは生き地獄を味わうだけになってしまう!股間を勃起させながらも俺は解毒剤のメタノールを探すのだった。メタノールと水酸化ヒドラジンをミントさんの体内で混合する、それだけがミントさんを救う唯一の方法だった。