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重たい病気の女の子を見舞うため、僕はともさんをつれて病院への坂を登っていた。
途中まで階段だったのだがそれはエスカレーターになり、僕がまえ、彼女が後ろで静かにその坂を登って行った。
ふざけたことにエスカレーターは途中で切れていて、急坂の終わりで電車の踏切があった。
遮断機が下りていた。もうすぐ列車が通過するというのに、エスカレーターはまるで線路上に僕たちを押し出すように動き続けている。
僕たちは電車が通過するまで一段一段坂を下りる動作を繰り返さなければならなかった。
そのときふっと、僕の心にある考えが浮かんだ。
「ああ、俺はこの踏み切りに飛び込まなければならない」
振り返ってさっとあしを踏み出そうとすると、腕を掴まれた。ともさんだった。
「邪魔すんなよ」
ぶっきらぼうに言ったが彼女は何も言わない。
彼女の腕を振り払って、僕は飛び込もうとした。
遮断機はあがっていた。僕は死にぞこなったことを知った。
病院について、僕たちは少女を見舞った。知らない女の子だった。5、6歳の子で、僕が微笑むととても嬉しそうにベッドの上で微笑んだ。
そしてそばにいた彼女の近親者(両親?)に、僕の容色を褒めるようなことを言ってくれた。
僕が顔を赤くしてその場で照れていると、
「何照れてんのよ、子供の言うことじゃない!」
バカ受けしているともさんが僕の肩をばしばし叩いていた。
「バカお前、子供の言うこと舐めんなよ、子供はピュアなんだよ、子供が俺をイケメンっつたらイケメンなんだよ」
「バカじゃない?バカじゃない?バカじゃない?」
今度は頭をはたかれて、そこで夢は終わった。
ガンスリ13巻
病院行くついでに本屋によって買ってきた。
ついでに漫画版まどかマギカの単行本初めて見かけたので買った。
本屋の店員さんがいかにもオタっぽい女の子で(漫画、ゲーム攻略本と専門書しか置いてないフロア)、俺がレジに本もってくとなんか嬉しそうだったのは気のせいだろうか。どう考えても同類発見の顔だったのだが、ごついおっさんがこんなの買うなんて・・・!みたいな蔑みだったような気もしてきたがどうだろう。
ガンスリ、時期的にやばいというか直球でアウトな話だったな。あともう戦闘ばっかりになってしまって辛い。
14巻が最終巻なのかしら。
帰宅してまどかマラソン再生。ほむほむVSワルプルギス戦は何回見返しても飽きない。すげえなぁ…
まどかマギカについて
ちょっとバレあり。
いろんな考察がどんどん出てきて、自分にはああいう頭のいい文章とかかけないので(いやほんと、評論とかぜんぜんできない)ここがいい!ここ泣いた、感動した!っていうことしか言えない。
好きなキャラはマミさんだし、ほむほむも好き。というか全キャラ好きなんだけど、で印象に残ったキャラはさやかだった。さやかの話は泣きまくった。
何でなのか、理由がちょっとわからないのでちょっとさやか関連に付いて思いつくまま語ってみたい。
あんまりみんな推さないけど、自分的にはフェイバリットエピソードは、7話。これあんまり誰も言わないな。
衝撃の6話のあと一週間、「どんなシーンで始まるんだろう!」ってひたすら想像してたけどまるで想像つかんかった。
この話は単体で見てもプロットが秀逸。4,5,6話とさやかは正義を貫き通す、自己犠牲の尊さを否定しないという、信念を持っていた。上条君の腕を直してあげることもあるけれど、町の平和を守る、マミさん(彼女の中で完全に神格化されていた)の遺志を継ぐという使命感に燃えていた。6話の路地裏のシーンで、杏子やほむらに対する徹底的な憎悪を見せるほどに。
でも自分がもう人間じゃない何かにされてしまった、という事実はさやかの心を打ちのめした。
冒頭でキュウべえがソウルジェムを通してさやかに苦痛を送り込む。そして「その気になれば、痛覚を遮断することができる」と告げる。この段階ではさやかが肉体を喪失してしまった事実は致命的ではない。
なぜなら、それでも京介の望みをかなえたということの意義と、理不尽な殺され方をされる人たちを救うという使命感はさやかの心を折ることはできていなかった。ただ自分が上条君と結ばれることはないだろうという漠然とした喪失感はあっただろうけど、それでも戦うことはやめない。
杏子と教会で話したときも、絶対に信念は曲げなかった。他人のために祈ることは正しいと言い切った。
しかし物語りは残酷にさやかの心を折っていく。まず仁美の京介への思いを知らされる。
ここでさやかは凄く動揺した。ただ、時間が有れば割り切れたのかもしれないけど。
それでもよるには魔女狩りに出てゆく。さやかは信念を曲げない。
んでまどかが外で待ってるんですよ!あのシーンの台詞、もう涙が止まらんかった。
「仁美に京介を取られちゃうよう…!でも私、何にもできない!だって私、もう死んでるんだもん、ゾンビだもん!...こんな身体で抱きしめてなんていえない、キスしてなんていえないよ…!」
これは切ない!こんな残酷な失恋話ってあるのかよ!
で、泣いてすこし落ち着いて、戦闘シーン。ボロボロになって戦うさやか。介入する杏子。しかし杏子の助けを拒んで、わざとダメージを受けるような戦い方をする。
ここで冒頭の振りが生きてくる。痛覚を遮断し、痛みを感じない、人間ではなくなったことを一気に自覚してさやかは半ば狂う。
思い人に愛される身体では無くなった、その悲しみが強く伝わってきてまたぽろぽろ泣いてしまった。
さやかを自己犠牲へと駆り立てたこと、つまり上条君への思いと、町の人を守る、という二つの柱のうち一本が完全に折れたんだな、と思った。
さやかが中心となったエピソードは多い。4話から8,9話まではさやかが中心の話になってる。
ストーリー全体の半分がさやかの話。
でも魔法少女の末路の典型例をたっぷり見せ付けられた。その末路の残酷さに戦慄した。そして親友のまどかはさやかと経験を共有することで、最後の決断への判断材料をどんどん積み重ねた。
さやかと杏子の対比が興味深い。利他的と利己的。他人のために身を挺することはとても尊いけれど、それは本当に覚悟のいることだし、利己的に行動することも決して間違いではない。そして普通に考えればやはり他人を思いやる気持ちのある人を尊重したいし、それが肯定されるのが観ていて気持ちのいいストーリーだとはおもう。
でも物語はそれを”いったんは”裏切った。他人のために犠牲になるなんて無意味だ、と。
さやかは上条君を奪われることで失望し、守るべき町の人たちもけっして善人ではない(悪人ばかりでもないのだけど、もうさやかには判断付かなかったのだろう)。
このあたりを見ていて自分は、この作品から「他人のために自分を犠牲にするという行為が、どれほどの覚悟を要求するのか」という命題を突きつけられたように感じた。
そして奇麗事では済まない現実を、物語のラストで「他人のために身を挺すること、愛情を持って接すること、苦しんでいる人に手を差し伸べることは間違いなく正しい」という結論で締めくくったように感じた。まどっちまじ慈悲深い女神。
自分としてはさやかは本当に普通の女の子で、それだけに身近で感情移入しやすかったんだと思う。
しばらくまどかマギカについてごちゃごちゃ書くと思う。的外れな事書いているのは自覚している。でも本当に、これだけ夢中になれたアニメは無かった。興奮がいつになったら冷めるのか見当もつかないよ!
まどか
新聞広告見てたら手が震えてきた。
リアルタイムでまどか見ることは歴史の生き証人になることだ!
うわあすげえ緊張してきた!
2630おっきした。
コーヒー飲んでシャワー浴びた。準備万端。
先月から有給とって、沖縄行ってダイビングする予定だったけどキャンセルした。
後悔はない。
2650 関西放送始まってるんだな…
とりあえずメガほむからか、じっくり観よう
バレあり
連続で二回見た。
いい作品だった、本当に面白かった。劇場で観たかったくらい。
ラスト二話は音楽も映画っぽかったなー。サントラ楽しみだ。
最後にさやかとまどかがちゃんと和解できてよかった。あんまり泣くようなことはないアニメだったが
さやか関連はどうしても泣いてしまう。
あのストーリーを映像化するのって凄く大変だったろうなあ。作れって言われて、何をどう表現したらいいのかわからんわ。プロって凄いね本当に!
そんであのラスト!あの終わり方は好きだ!ちょっとバッド方向へ引っ張って終わる、これは余韻に浸ってしまうよ。
じーんと胸にくる。いかんもう一回観よう
0950結局4回見返した。最初正直わかりにくかった最終話も、理解するにつれて感動が高まる。信じられない。本当にすごい。
まどかさんかっこいい。というか本当に優しいいい子だったのだな。人の痛みのわかる子だったのだな。10話のイケメンまどかさんもかっこよかったけど、最終話はホンマもんの神だもんな。
このオチ、受け付けない人もいるみたいだし賛否両論(やや賛が多いかな?)あるみたいだけど見返すにつれ、「このラストしかない!これよりいいラストはありえない」と思った。ほんと、納得行かない人は何回も見返すべき。
本当にいいものを見せてもらった。生きてるとこんないいことあるんだな!ってくらい感動した!
美しい音楽、斬新な演出、巧みな構成。
展開はほぼ予想の範囲だった、でも面白さは予想をはるかに超えていた。
TT以来の全裸視聴アニメでしたがまどかは俺の中でエヴァを超えた。いやアニメというか、好きな映画はなんですかと聞かれれば「羊たちの沈黙」とか答えてたけどこれからは「いいから黙ってまどか見ろ。話はそれからだ」
自分が人生で一番感銘を受けた作品だと思う。魂を揺さぶられる、こういう経験がまだできるなんて。
マジ今回有給中でよかった。どこにもいけなかったけど(連休の真ん中)、「後悔なんて、あるわけない」
荒野のガイガーカウンター
海。海だ。今日の太平洋は穏やかだった。
「誰もいませんねえ」
砂浜に立ったミルフィーユがおれに背を向けたままつぶやく。おれは麦藁帽をかぶったミルフィーユの後ろ姿を眺めながら、そうだね、とだけ答えた。
12月というのにまるで春先のような陽気の海岸は暖かく、その異常気象自体の不気味さを除けば、きらきらと陽光がきらめいて、本当に美しい海だった。ミルフィーユはお気に入りの明るい色のワンピースをひらひらさせながら、海に近づいていった。
「本当に、誰も」
「うん」
あと、人類はいったい何人生き残っているんだろう。経済の崩壊、内乱。紛争。一年前、あの事故が起こって以来というもの(おれはそれを一柱の破壊の神が現れたように感じた)情報なんて、まともには入ってこない。
「いなくなっちゃったんですよねえ。みなさん」
「ミルフィーユ…」
「大丈夫です。あまり悲しくないですから。だって、私たちももうすぐ」
振り向いたミルフィーユはとても晴れやかな笑顔をしていた。人が死に、環境が汚染されることを嘆き続けていたミルフィーユだったが、最近は昔のような笑顔を見せてくれる。
ありがたいことだ。世界中の人が苦痛の中で息絶えていく中で、おれは彼女のやさしさ、純粋さを感じながらいまだに生きている。
「でも、この海がとても病んでいるなんて、この空気がひどく汚れているなんて、信じられないです。こんなにきれいなのに。お花畑だって。そうだ、丘の上のさくらの木、きっと来週には満開ですよ」
東北地方に建設された核燃料再処理施設が致命的なアクシデントをおこしたのは、去年のことだった。その日人類は滅んだんだと思う。この世界に生まれてくる新しいいのちには祝福はない。そして、生き残っている人も緩慢な死を迎えるだけだ。いま、おれたちの身体も徐々に放射線という見えない暴力によって責めさいなまれているはずなのだ。
放射性物質は世界中にばら撒かれた。最後のいのちの灯火が消えた後は、この惑星は何十万年も立ち入り禁止の、文字通り死の惑星になる。大気中にばら撒かれた放射性物質の半減期はどれも何万年や何十万年、ものによっては何十億年というでたらめな数字だった。
あの時ミルフィーユを連れて、あえて北へ向かったのはある意味正解だったと思う。どうせ、どこへ逃げても同じことなのだ。みなが南へ南へ逃げるのを尻目に反対方向へ東北道をたどり、無人となった漁村の一軒家を拝借して、おれとミルフィーユはこの一年を過ごした。誰も訪れるものはいない。それまでの生活がうそのような静かな一年だった。たぶん、それももうすぐ終わる。
「ミルフィーユ、その」
おれたちはいつものように、砂浜に腰を下ろした。静かに波が寄せては返す。潮の香りがする。ミルフィーユはなんのけなしにだろうか、砂を弄んでいる。手の中に軽く砂を握り、ぱらぱらと落とす。細い糸のように地面に落ちた砂は小さな山を作った。その山をミルフィーユの小さな手が崩して、また掴んだ。
「好きだ。愛している」
「私もですよ」
間髪いれず答えて、ミルフィーユは同じ動作を続けた。昔は言うほうも言われるほうもとても照れてしまったものだけれども。何の情報も入ってこない、自分たちがいつ死ぬかもわからない。そんな中で、どうしても日に何回かは言葉に出して確認しておきたかったこと。
それは、お互いの気持ちだった。
「さあ、今日もお菓子を作りますね」
ミルフィーユが立ち上がる。ワンピースについた砂を払った。お菓子を作るための材料も、電気もガスも水道もここにはあった。電気は村役場の自家発電機を利用した。燃料はガソリンスタンドにいくらでもある。ガスはプロパンガス。水は少し苦労したけれども、山を登っていくときれいな湧き水があった。
きれいな?もちろん、一年前この世界を支配した不条理な法則からは逃れることはできていない。けれども新鮮でミネラルに富んだ、その湧き水はミルフィーユのお菓子作りに必要なものだった。
食材もこのところは限られてきたけれど、保存のきくものでいろいろとミルフィーユは作ってくれる。
海岸から道路へでる階段を上りながら、ミルフィーユに聞いた。
「どこか、痛いところはない?体の調子、大丈夫?」
ミルフィーユは少し肩を震わせて、そうして答える。
「まだ、大丈夫みたいです。その、あなたは?」
「おれも大丈夫だよ。でも」
「ええ。痛くならないうちに」
病に苦しむ前に、自らいのちを絶つこと。これはかなり早い段階で決めていたことだ。お互いが苦しむさまを見ていられるほど、おれたちは強くなかった。そのための薬物も、病院から持ち出してある。
「せめて、桜が見たいなあ。お花見、というのもいいね。ミルフィーユ、今年はお酒を飲んでみるかい?」
ミルフィーユがぱっと振り向いた。
「そんな、私、未成年…」
少しあわてたように言って、そのあと。とても静かに。
「でも、最後に一度、飲んでみたいと思ってたんです」
笑いながら言って、階段をまた登りだした。
桜が咲いたら。そのあとは、多分。
けれどそのことを悲しいとも恐ろしいとも思わなかった。多分ミルフィーユが一緒だからだとおもう。
俺はマミさん派
10話みて確信した、俺はマミさん派。
まどかマギカが_ほむらの話であったとしても俺はマミさん派
狂気に染まり,たえきれなくなって仲間を撃ち殺しても、
俺はマミさん派。
というか、ここにきてマミさんの雄姿を出すスタッフ!
あまりにも予想通りにもかかわらず、斜め↑どころかはるか上を浮くストーリー!
いやさやかの苦悩や嫉妬、あんこの聖女っぷりももう
気が狂いそうなのにね!
んでも、マミさんはあくまで魔法少女で、俺らの味方だ!
エントロピーがどうこう、グロがどうこうとか言ってる奴らはまだ息してるの?
仮に原発がメルトダウンしてもこのアニメは凄いよ!
マミさんは俺たちを守って死んだんだよ!
魔女になる運命を受け入れられず心中を選んだんだよ!
マミさん結婚してくれ!おれと結婚してくれ!
いやまじで、マミさん復活あるとおもわなんだ、あのテーマ流れただけで泣きそうだったよ!