晴子さんからの手紙(3)

神尾観鈴の身に不幸が訪れたのは、もう随分前のことだ。その件については様々な憶測が飛び交った。夏休みとはいえ学校には部活だ何だと、あとMのような落ちこぼれが補習を受けにきたりで結構な人数が集まるものだ。その空間にもたらされた突然のスキャンダ…

晴子さんからの手紙(2)

「気ぃついたか?」 学生は女の声で目を覚ました。学生と言うのも通りが悪い、この冴えない外見の高校生を仮にここではMとしよう。Mは女の声で目を覚ました。関西訛りの独特のイントネーションだ。Mの頭はずきずきと痛んだ。 「ここは」 Mはその痛む頭を…

晴子さんからの手紙(1)

海岸沿いの一軒家に、狂人が住んでいるらしいと言ううわさがたったのはつい一週間ほど前だった。きちがいなどと言うものはこの町では珍しくない。誰かが招くのかそれともこの町の風土がよろしくないのか。あるいは十年ほど前に立った原子力発電所がよくない…

無明

「あは…」 純白のウェディングドレスはどんどん血で赤く染まっていった。狼狽した新郎の小狼が何かをわたわたと呟いている。 「あはははははは、はははは!」 高く澄み切った声はまるであの日の歌声のようだった。朦朧としつつある意識の中、桜は懐かしい友…

リリカルなのはストライカーズED 「はやてちゃんへの想い」 はやてちゃんに思いを伝える前に ひとつだけ言っておきたいことがある 君にとっては些細なことかもしれないが 僕にとっては重大なことなんだエロゲーが売れるとファンディスクが売れる 君に対する…

ターンA

「ディアナ様!もっと!もっと強くお願いします!」 「ハリー大尉って変態なんですね。可笑しいですね」 「どうかハリーと…それとももっと侮蔑的な愛称でも…」 キエル・ハイムはハリーの股間に押しやった足に力を込めた。底の高いヒールは、ハリー・オードの…

かりそめの、ひとのなさけの、みにしみて まなこ、うるむも おいの

13日 なし。 14日 なし。 15日 なし。 16日 月宮あゆが憎い。 17日 なし。 18日 13日より、豊平川のほとりにある脳病院に来ている。来て、3日間、泣いてばかりいた。ここはきちがい病院なのだ。隣の部屋には私と年の変わらぬ、髪の長い愛らしい少女が居た。…

ロケットガール(名雪の精神が)

「じゃあ、祐一にだけ教えるね。あゆちゃんの正体」 ああ、頷いて名雪の手を取る祐一の表情は笑ってはいたが精気は無かった。これで何回目になるのだろう、この不毛の極みの会話は。 「あゆちゃんはね…アカなんだよ」 祐一は視線を落とした。精神病院の床は…

名雪にもっとやさしくしてあげて(5)

ナルコレプシー。 最初に秋子からその言葉を聞いたとき、祐一は正確に問い返すことができなかった。 「眠り病、とでも言うのでしょうか…」 秋子の説明もどことなく自信なさげである。だが、冗談の類であるとは思えなかった。その場にそぐわない冗談、という…

再製

友枝小学校を卒業してからの一年を、知世は絶望と苦痛の中で過ごした。 卒業式の二日前に日本共産党が政権を取り、日本民主主義人民共和国と国名を改め、志位和夫が書記長に就任してすぐ「人民整理法」が施行された。大道寺コーポレーションは即時に解体、母…

名雪にもっとやさしくしてあげて(4)

相沢祐一は、玄関に足を踏み入れた瞬間に無意識下でこの家の異変を捉えていた。 根拠があってのものではない。母一人、子一人の非常に小さな単位の家庭である。本来なら異変など起こりようも無い。十数年来、彼女らは仲睦まじく支えあって生きてきたのだ、実…

名雪にもっとやさしくしてあげて(その3)

「遠慮しなくて良いんですよ、祐一さん」 「あっ…秋子さん、そんな…」 漏れに馬乗りになって体を押し付けてくる秋子さん なんとも柔らかな秋子さんはあまりにもエロ過ぎる だがなんとも、そん嬉しすぎる状況なのにどうしても喜べない 「やめてください秋子さ…

冬の思い出

冬の間、集落は雪に閉ざされ町へ行くバスは無くなってしまう。分校もない僕らの集落からふもとに通っているのは僕と雪城さんの二人だけ。僕たちは町の学校の宿泊所で寄宿舎生活をすることになった。 雪城さんは中学の3年になってから転校してきた。最も勉強…

名雪にもっとやさしくしてあげて(その2)

「秋子さんどうしたんですかこの痣は」 漏れはなんとなくためらいがちに尋ねた 秋子さんはあわてて首筋を隠したよ そしてそっけなく言うんだ 「まあ、どうしたんでしょう」 その表情からは何も読み取れない けれど一瞬だけ慌てたのは間違いない 「きっとどこ…

 名雪にもっとやさしくしてあげて(その1)

赤い雪。 赤く染まった世界。 誰かの泣き声。流れる涙を拭いたかった。だけど、手は動かなくて…。 頬を伝う涙は雪に吸い込まれて…。 見ていることしかできなくて…。 悔しくて…。悲しくて…。 大丈夫だから…。 だから、泣かないで…。 飛行機が無茶苦茶揺れた …

アレクセイと泉

12月20日。今日はトランスバール皇国航空宇宙軍の給料の締め日だ。この日をもってミルフィーユさんは軍を退役した。退役時の階級は中尉。半年前の作戦の功績が認められて昇進したものだ。それと勲章を二つ、またトランスバール皇国皇帝より爵位を授かった。 …

名雪にもっとやさしくしてあげて

「あの…本当に、名雪…さんは、いないの?」 ビビリまくっている月宮あゆ。さすがに包丁持って追い掛け回された恐怖は拭いきれないようだ。 「大丈夫だって(´Д`)今日秋子さんと病院に行ったから」 この間退院したのだが、あっという間に名雪は病院に連れ戻さ…

名雪にもっとやさしくしてあげて

名雪が退院することになった(;´Д`) 恐怖におののきながら保養院へ迎えに行く 「ゆういち〜〜〜あいたかったよ〜」 このボケボケな感じが果たして地なのかクスリのせいなのかどうも釈然としない 雪を踏みしめつつボチボチ近況をしゃべりながら駅へ うみゅーう…

栞はいい子

今日は休みだったので美坂栞を家に招くことにしたよ 銀行が開くと同時にお金を500円硬貨に両替。今後のことも考えて棒金でずっしりと重くなったディパックをかかえて、雪道をスーパーカブスタッドレス仕様で帰宅 漏れが水瀬家に帰るのと栞がこっちにやっ…

大宇宙雪城帝国

雪城歴103年12月7日の日記 「すべての男性はすべて男性器を破壊されるために存在する。すべての男性は虚勢不安におののきながら生活すべし」 宇宙雪城刑務所に収監された受刑者たちは朝の唱和を終えると労働と教育にいそしむことになる。 はくちょう座…

大道寺知世の”死の棘”(1)

八王子から甲州街道を大垂水の方へぬけ、京王電鉄の終点の駅前まで行くと行楽客で溢れ返っていた。ことにケーブルカーへの乗り換えの道はみやげ物屋やらなにやらでいっぱいだった。そんななかおんぼろのDT125で割り込んでゆく。 大きさは原付みたいなものだ…

月宮

かわいい上に健気で、ちょっと内気な一面もあったり思いやりがあり素直で愛くるしいまさに理想のアニメキャラであるところの月宮あゆだがそんな月宮を絶望を絶望させ自殺に追い込みたい 最初何回も中出しレイプすれば良いかと思ったがもしかするとそれではダ…

竜宮さん

レナのパンシを2時間くらい擬視したい 「は、はぅ〜」 池沼のようにうめくレナを床にしりもちをつく姿勢でM字開脚させひたすらパンシを眺め続ける いがいとむっちりとしたふとももがエロス いまどき下着売り場に置いてないような白パンシを穿くのはアニメキャ…

ヒナミザワ村へようこそ

雛見沢に引っ越してきて一月、ようやくこの村の暮らしにも慣れてきたのだが、毎日毎日ひぐらしキャラ4人の部活の罰ゲームで屈辱を味あわされ続けているよ しかし今日は漏れの得意なエロゲーCG早コンプ競争だったので漏れの大勝利で終わったよ そんなわけで早…

晴子さんからの封書(2)

※(一部ひぐらしのなく頃に綿流し編のネタバレが含まれています) 漏れとレナは祭具殿に忍び込んだことを謝るため園崎家を訪れていた 「これは、……あははははは、とんだ名探偵が身近にいたもんだよ」 梨花と沙都子殺しのことをレナに見破られ頭をかきむしる魅…

晴子さんからの封書(1)

今日は久々にドカチン仕事が休みだったので、バイクでツーリングに出かけた。帰りに神尾さんちの前を通りがかると晴子さんが郵便ポストの前でなにやら地団駄を踏んでいる様子 バイクを止めて晴子さんに話しかけると晴子さんは憤慨していた 「くそっ、あいつ…

大道寺知世です 今から 死にます

休日。知世ちゃんの部屋の前を通ると知世ちゃんが机に向かっている後姿が見えた。 なにか、カードのようなものを机に置いて頬杖をついている。 また、クロウカードのレプリカのようなものでも作っているのだろうか。しょうがないなあ。 ときどきさくらちゃん…

晴子さんからの葉書

晴子さんのことが心配になって、会社の帰りに神尾さんちに寄ってみた 「あんたらええかげんにしいや!ウチの家の前に動物の死体置いたり無言電話かけてきたり、職場に押しかけてきたり!昨日ウチの近所の電柱に”神尾晴子は邪教の信徒”って、ギリギリはがせる…

人外魔境雪城園

ジャアクキングとの戦いで両腕の手首から先を喪ってしまった雪城さんはそれでも特殊学級には行かずに通常の授業を受けていたのだがもう限界のようだ なにしろクラスのいじめが酷い 「やぁい雪城のテンボー」 「だいたい字も書けないのにノートも取れないじゃん…

水瀬家のひみつ

水瀬名雪が尻の穴を見せてくれるというので、雪の中わざわざ車を出して東北自動車道を北へ飛ばした。首都圏から3時間強、ヘトヘトになって水瀬家に到着 しかし名雪は留守だった 「あらあら祐一さん、どうしたんですかこんな夜中に」 もう深夜だというのに秋…